
ちまたでは皆さんご存じのデビルビスルナのスプレーガンは「マグネシウムボディー にテフロン加工」と軽さと 汚れにくさが特徴です。見た目はグレーのボディーですのでメッキタイプと違い派手さはありませんがなぜか スプレーガンを持った感じがしっくりくるのは私だけでしょうかね。 今回はこのLUNA-R / C / LD のスプレーガンで(水性ベースコート/ハイソリッドクリヤ)の組み合わせに おける使用感をレポートします。塗装するパネルはフロントフェンダー単体でスタンドックスの水性ベースコート である「スタンドハイド」を使用しブロック塗装。塗色はシルバーでその中でもとまりも悪くムラの出やすいトヨタ 1C0(シルバーメタリック)を選定しました。 使用したスプレーガン @ LUNA-R 244 1.3‐G Conventional Tipe(Base) A LUNA-R 245 1.5‐G Conventional Tipe(Clear) B LUNA-C 243 1.5‐G Conventional Tipe(Base,Clear) C LUNA-L LD 1.3‐G LVMP (Base,Clear) 使用した塗料 BASE COAT : STANDOX STANDOHYD (水性ベースコート) CLEAR COAT : STANDOX VOC HIPRO CLEAR (ハイソリッドクリヤ) 希釈 : スタンドハイド VEウオーター 気温 : 15℃ 湿度 : 50% 塗装物 : フロントフェンダー単体 各スプレーガンに対し3枚 水性ベースコート カラーベース希釈率40% パターン 3回転 吐出 2回転 エア圧(手元) R,C/1.5bar LD/1.7bar ミディアムコート2回、ライトコート1回、ドロップコート(ムラ消し)1回、計4回塗 上記のような設定で塗装した。当初、水性ベースコートは希釈率も少なく粘度が高いためLUNA-Rの吐出は 2.5回転としたが使用してみると塗料の出にくさは感じなかったため吐出は2回転とした。R,C,LD と三種類の スプレーガンを使用しましたがその中でもLUNA−R 244はコンベンショナルタイプにも関わらず粘度の高い塗料 でも非常に霧化が良くムラになりにくかった。Rに比べるとCやLDは少し霧が粗い感じを受けた。 水性塗料で気をつけなければならないことは溶剤系と違い乾燥が遅いため馴染みやすいが馴染みすぎると戻し ムラになることである。スプレーガンの霧化が悪いとパネルに均一に塗装することが難しくつい塗りすぎてしまい 戻しムラになることが多い。 パターンの幅やパターンの形状自身に大きな違いは無いがパターンの幅の上下間で霧の濃さの度合が違う。 通常はパターンの中心部分が濃く両端部分が薄いのであるがLUNA-Rのスプレーガンはその差が少なかった。 また、エア圧をある一定以上を上げるとパターンの「中割れ」 が起こるがそれもRのガンは少なかった。Cは 1.5mm口径とのこともあるが同じコンベンショナルタイプ(標準タイプ)の244 Rと比べるとその差が大きい。 実際にフェンダーパネルを単体でブロック塗装した。塗りやすく感じるスプレーガンはLDで中圧ガンのためスプレ ーガンから自然に塗料が出ている感じがしたが塗りあがりのムラはRが一番少なく次にLDその次がCとなった。 ムラ消しは色決めのエア圧よりも0.2bar落してドロップコートをするのですがLDのガンはエア圧を落とすと霧が少し 粗くなるためRと比べて塗りあがりのムラに差が出たようである。その点Rのスプレーガンはエア圧を落としても霧 の粗さがLDやCに比べて細かい傾向にある。粘度の高いベースコートは塗装中にガンの吐出部にこびりつき ひどくなるとブツとなって塗装面に付くのですがいずれのタイプのスプレーガンもそのような傾向はありません でした。 ハイソリッドクリヤー 希釈なし 3:1 主剤(VOCハイプロクリヤ)と硬化剤(ハイプロハードナー)のみ 1.5回塗 (ワンハーフ、ワンウエット)エア圧(手元)2bar パターン 2回転 吐出 2-3/4回転 クリヤコートはLUNA-R 245 1.5 C‐1.5 LD-1.3を使用して塗装した。塗り始めは粘度の高いハイソリッドクリヤ のため塗料が出にくいであろうとのことで吐出2.5回転としたが出すぎたため2回転と3/4として塗装した。 LDタイプの1.3については中圧ガンだが口径が小さいこともあり一番塗装しにくかった。C,Rの1.5については やはりRタイプの霧の細かさを実感できた。クリヤで霧が細かすぎると肌が作りにくいが逆に粗いとこれまた タレを起こしたり肌のラウンドが大きくなりすぎる。LDは別としてもC,Rタイプを比べるとRの方が細かい肌を作る ことがよりやさしく感じた。 エア圧が1.5barぐらいだとCの方がパターン中の霧化の度合が平均だが2barを超えるとRのパターンの方が霧化 の度合いが上下間で平均に感じた。特筆すべきはパターンの中割れでパターンの幅2回転で吐出が2.5回転の 時Rはエア圧3barでもLUNA‐R 245 タイプはパターンの中割れは見受けられなかった。今回はテストしていない がLUNAシリーズでは先行発売されたCではフードなどの広い平面部を塗装する時にパターンの中割れが気に なっていたがR 245タイプについてはその心配はなさそうである。 今回での使用で感じたことですがLUNA‐R,C双方のコンベンショナルタイプのガンでも粘度の高い塗料を塗装する ことが可能でありHVLPやLVMPなどのスプレーガンの使用では霧の粗さが目立つのに対してLUNA‐Rタイプの 霧の細かさが目立っていた。しかし残念ながら塗料の使用量はLD(LVMP)のタイプが一番少なく、高いエア圧で 塗装している最中でも塗料の跳ね返りが少ないことを実感した。 スプレーガンは人それぞれに好みがありますが私はどうしてもセンターカップ式のHVLPにはなじみにくいです。 広い範囲であれば(側面や全塗装)であれば塗料は良く出ますし容量とパターンの広さもありますから楽に塗装 できます。しかし小面積や中面積でのボカシ塗装は手首の細かな動きを必要とするのでセンターカップ式の スプレーガンではその重量から少々ガンを振りにくいですね。その点LUNAシリーズは重量も軽く手返しよく 使えます。したがって私であれば側面塗装以上の場合はHVLPセンターカップ式ガンを使いパネル1〜2枚程度 あればLUNAのタイプのガンを使用します。同じDevilbissであればGt-iというLVMPのガン、SATAであればHVLP のNR2000やLVMPのSATA jet RP3000がありますね。 今回のLUNAのスプレーガンのテストであえて欲をいうならRタイプの霧の細かさでLDタイプのLUNAがほしいと 感じました。 |